2025-06-22
人生100年時代と呼ばれる現代、老後の住まいについて考えることは避けて通れません。
かつては「持ち家こそ安心」と考えられていましたが、最近では老後にあえて賃貸暮らしを選ぶ人も増えています。
今回のブログでは、老後に賃貸を選ぶメリットと注意すべき点についてお話します。
賃貸の一番のメリットは、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できることです。
例えば退職後は、子どもが独立して夫婦二人暮らしになったり、体力の衰えからバリアフリー住宅を希望したりと、住まいに求める条件が大きく変化します。
持ち家ですと今の物件を売却して買換えをしないと住まいを変えられませんが、賃貸であればその時々のニーズに合った物件に住み替えることが容易です。
特に高齢になると、階段の昇降が少ない平屋やエレベーター付きの物件、医療機関が近くにあるエリアなど、生活の利便性を重視した選択が求められます。
賃貸住宅であれば、これらの条件を満たす物件に柔軟に移り住むことができるのが大きなメリットです。
一方で、老後に賃貸暮らしを選ぶ際には注意点もあります。
まず最も大きな課題は、高齢者に対する入居審査のハードルが高いことです。
高齢者の単身者や年金生活者は、貸主から「孤独死リスク」「家賃滞納リスク」などといった理由で敬遠されがちです。
これにより、希望する物件に入居できない可能性が高いことは覚えておかなくてはいけません。
高齢者の場合、こういったリスクから賃貸の入居を希望する際には、保証人の確保や保証会社の利用が必要になる場合が多いです。
特に家族との関係性や信頼性が保証人選びに影響を与えるため、家族には事前に相談しておくようにしましょう。
保証人などが確保出来ない場合は、一昔前は賃貸が借りられないケースもザラにありましたが、近年では「見守りサービス付き賃貸」や「高齢者専用賃貸住宅」など、高齢者に配慮した物件も増えてきていますので、これらの選択肢も視野に入れるとよいでしょう。
こうした物件では、定期的な安否確認や緊急時対応などのサービスが付いていることもあり、安心感が高まります。
また、基本的なことですが、家賃の支払い能力を維持することももちろん忘れてはいけません。
年金や貯蓄をベースに、家賃を無理なく支払えるかどうかをしっかりとシミュレーションしておくことが安心につながります。
長期的な収支計画を立て、医療費や介護費用など将来的な支出も見据えて資金管理を行うことが求められます。
老後の住まいとしての賃貸は、柔軟性や経済的な負担軽減といった多くのメリットがあります。
しかし一方で、入居審査の厳しさや家賃支払い能力の確保といった課題も存在します。
近年は賃貸が借りられないことも少なくなってきてはいますが、こういった心配をしたくない方は早めに持ち家を購入することを検討しておくと良いでしょう。
自分らしい老後の暮らしを実現するためにはどちらの方が良いのか、時間に余裕があるうちに考えておくことをおすすめします。
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