2025-10-31

新築よりも手頃な価格でマイホームを手に入れられることから、近年ますます注目を集めている「中古住宅の購入+リフォーム」という選択肢。
特に自分好みに空間をカスタマイズできる点が、多くの人に支持されています。
しかし実際にリフォームを検討し始めると、「この予算でどこまでできるの?」「お金をかけるべきポイントはどこ?」といった疑問が次々と浮かんでくるものです。
リフォームは一見自由度が高い反面、費用の使い方を間違えるとコストパフォーマンスが悪くなりがちです。
このブログ記事では、100万円・300万円・500万円という代表的な予算帯をもとに、それぞれどのようなリフォームが可能なのかを具体的にご紹介していきます。
これからリフォームを考えている方にとって、予算のイメージづくりや計画立ての参考になる内容です。ぜひ最後までご覧ください。

100万円以内の予算で可能なリフォームは、基本的に「部分的な改修」が中心になります。
例えば、古くなったクロス(壁紙)の張り替えや、床のクッションフロアの張り替え、畳の表替えといった表面的な内装工事が可能です。
これらは部屋の印象をガラリと変える効果があり、コストを抑えつつも「きれいになった」と実感しやすいリフォームです。
特にクロスの張り替えは、汚れや日焼けによって劣化が進んだ室内を明るく清潔感のある空間に変える効果があり、デザインを選べばおしゃれな雰囲気を演出することも可能です。
クッションフロアも、木目調やタイル調など種類が豊富で、安価ながらデザイン性の高い仕上がりになります。
水回りについては、トイレの便器交換や洗面台の交換など、小規模な設備の入れ替えは可能ですが、システムキッチンやユニットバスなど大規模な水回り改修には費用が足りません。
メーカーやグレードにもよりますが、トイレ本体+設置費用で20万円前後、洗面台も10万~20万円程度から交換が可能なため、老朽化が気になる箇所をピンポイントで改善するのに適した予算帯です。
このように、築年数が浅く、劣化が少ない中古物件で「見た目を整える」ことを目的としたリフォームに適しており、引っ越し前の簡易的な改装として利用されるケースが多く見られます。

300万円程度の予算があると、内装の全面改修に加えて、設備機器の更新にも手が届くようになります。
例えば、キッチン、洗面所、トイレの交換と同時に、フローリングや壁紙の全室張り替えなど、全体的なイメージを刷新する工事が可能です。
部分的な修繕にとどまらず、家全体の統一感や快適性を高めるためのリフォームが視野に入ります。
水回りのリフォームの中では、間取り変更を伴わないユニットバスの交換もこの予算で実現可能です。
ただし、配管の移設や壁を壊す必要がある大規模な間取り変更などは難しいため、工事範囲の優先順位をしっかり決めることが重要です。
ユニットバスはサイズや設置条件によって費用が変動しやすいため、事前の見積もりが不可欠です。
築20年以上の中古物件で「快適に住める状態」に近づけたい場合には、このクラスの予算が現実的なラインと言えるでしょう。
目に見える部分だけでなく、機能的な改善も可能になるため、中長期的な居住を考える際の基礎的なリフォーム予算として、多くの家庭に選ばれています。
500万円以上の予算が確保できると、リノベーションに近い大規模なリフォームも視野に入ります。
例えば、キッチンを対面式に変更したり、間取りを変更して広いLDKを作ったりと、住まい全体をライフスタイルに合わせて再構築することが可能です。
最近では、家族のコミュニケーションを重視した開放的な空間づくりを目的に、壁を取り払って部屋数を少なくして空間を一体化させるプランが人気になっています。
さらに、配管や電気系統の老朽化対策、断熱性の向上、バリアフリー化といった構造的・性能的な改修にも着手できます。
中古物件は築年数の経過によって隠れた劣化が進んでいることもあるため、見た目の刷新だけでなく「住まいの寿命を延ばす」ことも視野に入れる必要があります。
たとえば、床下の給排水管の交換や、分電盤の更新などは、将来的なトラブル防止につながる重要な改修です。
築年数が30年以上の物件や、今後も長く住み続けたいマイホームとしての中古住宅であれば、この予算帯もしくはそれ以上のコストをかけてのリフォーム計画が現実的です。
生活スタイルに合わせて空間を自由にカスタマイズできるほか、将来的な資産価値の維持・向上にもつながるため、「住まいを再生させる」感覚でのリフォームが可能になります。
リフォームの計画を立てる際は、まず「どこに不満があるのか」「どこを改善したいのか」を明確にし、予算の中で優先順位を決めることが重要です。
すべてを一度に完璧にしようとせず、段階的なリフォームを検討するのも一つの方法です。
補助金や自治体のリフォーム支援制度が利用できるケースもあるため、事前に調べておくと良いでしょう。
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