2024-05-22
不動産取引を進める際に避けて通れないのが仲介手数料です。
不動産会社は、この仲介手数料を主な収益源としていますが、
その仕組みや具体的な内容について皆様は詳しく理解されているでしょうか?
この記事では、まず仲介手数料について詳しく解説し、
不動産会社の利益の仕組みについて片手取引と両手取引の違いについて触れながらお話していきたいと思います。
後日に別の記事で詳しくお話しするため今回は触れませんが、
「仲介手数料の役割」や「仲介手数料ゼロの不動産会社のリスク」についても、
不動産売買を行うなら知っておいた方が良いので、そちらもご確認ください。
\お気軽にご相談ください!/
仲介手数料とは、「不動産の売買や賃貸を仲介する不動産会社が、取引成立時に受け取る報酬」のことを指します。
具体的には、不動産会社が物件の紹介や売主買主間の交渉、契約書の作成、
その他のサポート業務を行った対価として、取引の当事者から支払われるものです。
仲介手数料は通常、売買契約が成立した時点で支払われ、
不動産会社は仲介手数料を受け取ることで取引の円滑な進行をサポートします。
仲介手数料は、取引価格に応じて上限が定められており、
不動産売買においては以下のような計算方法が用いられます。(下記は全て消費税抜きの割合です)
不動産の売買価格を考えると、ほとんどの取引が「取引価格の3%+6万円」の計算式が適応されます。
ちなみに、具体例を挙げると下記のような計算となります。
例)2000万円の物件を売買する場合:
2000万円 × 3% + 6万円 = 66万円(仲介手数料) + 6.6万円(消費税:10%)= 72.6万円(総額)
このように不動産売買を行う仲介会社は仲介手数料で会社の利益を確保しているわけですが、
不動産取引には、「片手取引」と「両手取引」という二つの取引形態があります。
この取引形態の違いによっても仲介手数料が変わってきます。
それぞれの特徴を理解することで不動産会社の利益構造がよく分かると思いますので、
両取引について詳しくお話していきます。
まず片手取引とは、「1つの不動産会社が売主または買主のいずれか一方だけを仲介する」取引形態です。
つまり、買主様は不動産会社Aが担当し、売主様は別の不動産会社Bが担当する形の取引になります。
こちらで契約が成立した場合、不動産会社は買主様・売主様のうち担当している方からのみ
仲介手数料(物件価格×3%+6万円)を受け取ることが出来ます。
両手取引とは、「1つの不動産会社が売主と買主の両方を仲介する」取引形態です。
先ほどの例でいうと、買主様と売主様の両方を不動産会社Aが担当する形の取引になります。
こちらで契約が成立した場合、不動産会社は買主様・売主様の両方から仲介手数料を受け取れるので、
(物件価格×3%+6万円)×2の利益となります。
不動産会社にとっては片手取引の2倍の利益を受け取れるのが両手取引なのです。
では、片手取引と両手取引によって何が変わってくるのでしょうか?
結論から言うと、両手取引の場合、悪徳な不動産会社だと売主様も買主様も損をする可能性があります。
誤解しないでいただきたいのが、あくまで「悪徳な」不動産会社だと、というお話です。
売主様・買主様にとっては、普通に活動をしている多くの不動産会社を使用すれば
2つの取引形態のどちらであろうと仲介手数料の費用には関係しません。
では、両手取引の何が問題となってくる可能性があるのでしょうか?
詳しい内容については、問題点と対策も踏まえて次の記事で詳しくお話できればと思います。
不動産売買の仲介会社にとって、仲介手数料はビジネスを成立させるための最も重要な要素です。
片手取引と両手取引の取引形態によって、不動産会社は得られる利益が大きく変わり、
売主様・買主様は仲介する不動産会社によっては損をする可能性が出てきてしまいます。
仲介手数料についての正しい知識を学んで、損をしない不動産会社選びを心がけましょう。
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