2024-05-08
不動産を手放す際、多くの人が直面する選択肢は「売却(仲介)」と「買取」です。
これらの方法は一見似ていますが実際には大きな違いがあり、それぞれにメリットとデメリットが存在します。
前回は不動産売却(仲介)について詳しくお話ししましたので、今回は不動産買取のメリット・デメリットやどんな方におススメな売却方法なのかについてお話していきます。
前回の記事をご覧になっていない方はコチラからご確認ください。
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不動産売却vs買取:あなたに適しているのはどっち?
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不動産買取の一番のメリットは、やはり不動産を迅速に現金化できるということでしょう。
査定をした不動産会社がそのまま購入者となりますので、時間がかかる広告活動・内覧・購入までの検討時間をかなり短縮して行うことが出来ます。
購入する不動産会社と物件金額にも寄りますが、早ければ査定から1週間以内で現金化できるようなこともありますので、とにかく早く売りたい方は買取一択と言えるでしょう。
買取では不動産会社が直接物件を購入しますので、ほぼ確実に売却することが出来ます。
不動産売却(仲介)の場合はそうはいきません。前回の記事で触れたように、物件によっては売れ残るということが最悪の場合あり得ます。
『市場に出しても需要が無くて購入者は現れないんじゃないか…?』と思われる物件でも、不動産会社は活用の方法をいくつか持っていますので、買い取れると言うわけです。
そのような物件をお持ちの方がいらっしゃいましたら、一度売却の相談だけではなく、買取の相談もしててみることをおススメします。
ただし、そんな不動産会社でも買取しづらい物件があることも知っておきましょう。
例を挙げると、築年数が古い再建築不可物件などです。
再建築不可物件とは、文字通り「一度取り壊したらその土地にはもう一度お家を建てられない」ような物件(土地)のことを指します。
一応、再建築不可物件でも増築や改築と認められないほどのリフォームは出来るのですが、築年数が古すぎると建物の躯体部分が劣化してしまうので多少のリフォームでは安全に住むのは難しいです。
そのため、このような物件は不動産会社でも購入しづらい、もしくは極めて安価での購入になってしまうというわけです。
再建築不可物件については、機会があればまた詳しくお話ししようと思います。
不動産売却(仲介)では特約を結ばなければ契約不適合責任は売主様に発生しますが、不動産会社が買い取る場合は契約不適合責任は一般的には免除されます。
契約不適合責任は不動産を売る場合に十分なリスクであるため、免責されることはかなりのメリットになります。
不動産買取の場合の一番のデメリットは、基本的に買取価格が市場価格より低めになってしまうことです。
これは先ほどの契約不適合責任の免責や、売買時の売れ残りのリスク、リフォーム費用の負担など、不動産買取は不動産会社にとってリスクの大きい売買手法でもあるので、価格がどうしても低くならざるを得ないためです。
『どうしても一番高い価格で売りたい』という方は不動産買取は絶対におススメできません。
不動産買取は、信頼できる不動産会社を選ぶことが非常に重要です。
これは買取を行う会社によって、価格はもちろん、契約面での条件などが大きく異なるためです。
悪徳業者に引っかかってしまうと、価格が不当に買い叩かれたり、不利な契約内容を結ぶ羽目になってしまうこともあります。
不動産を売るのは金額的にも大きい人生のイベントですので、会社選びは慎重に行い、決して適当に任せることがないようにしましょう。
不動産買取は、売却価格が少し安くなってしまう代わりに、安全に・早く・確実に不動産を売却できる手法です。
『売却活動に時間をかけたくない』『引っ越し資金がすぐにでも必要だ』
『以前売りに出していたけど売れなかった』などのご状況の方は不動産買取がおススメです。
いかがでしたでしょうか。
前回の冒頭で述べたように、不動産売却(仲介)と不動産買取、どちらが正解という事はありません。
どちらのメリットが大切だと思うのか、しっかりと検討したうえで売却手法を考えることが、後悔しない売却活動を行うためには重要になってきます。
『色々考えて見たけどよく分からない…』という方は不動産のプロに一度相談してみましょう。
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