2024-05-20
遠方に所有する不動産の扱いに困っている方はいませんか?
相続などで現在の居住地から遠い物件を所有することになると、
『もう使用することはないけど、わざわざ売却するために何度も向かうのは面倒…』という方が多いと思います。
しかし、実は現地に行かなくても売却は十分可能なのです!
もちろん、通常の不動産売却より手間がかかったり、調べなければならないこともありますので、
今回のブログ記事で遠方にある物件を効率的に売却するための方法や注意点について詳しくお話いたします。
ちなみに、面倒くさいからとそのままにしておくと「特定空き家」に認定されるリスクもありますので、
売却はしないとしても何かしら対策することは必要不可欠です。
特定空き家については、詳しくはこちらの記事でお話していますので、ご興味ある方はご確認ください。
▼ブログ記事:避けたい"特定空き家"指定:その基準とリスク
まず、遠方の不動産を現地に行かずに売却するためには大まかに3つの方法があります。
持ち回り契約とは、「売主様・買主様・不動産会社の3者が同席せず、
不動産会社が双方に出向いたり、契約書類を郵送や電子的手段でやり取りして契約する」方法です。
遠方に住んでいる場合の他に、どうしてもスケジュールが合わなかったりするときなどでも使用されるやり方です。
ただし、契約が締結するまでどうしても時間がかかるため、
やり取りをしている間に相手方の意向が変わったりすると契約が白紙に戻ってしまうリスクがあったり、
不動産会社の負担も大きいため全ての業者がやってくれるわけではない点には注意が必要です。
また、電子契約に関しては21年からようやく追加された制度で、
それまで対面で行うことが必須だった重要事項説明がWebを介して出来るようになったことにより、
会わなくても契約を交わせるようになりました。
「全宅建(全国宅地建物取引業協会連合会)」が刊行した雑誌により詳しいことが書かれておりますので、
ご興味ある方は下記から読んでみてください。
信頼できる知人に代理を依頼することで遠方の不動産を売却する方法もあります。
内覧対応や現地での物件管理、契約書の署名・捺印などを代理してもらうことで大きく手間を軽減できます。
ただし、事前に色々手続きが必要になりますし、注意することも多いので、
後程詳しくポイントについてお話したいと思います。
知人に代理を依頼するのではなく、司法処理の方に代理を依頼する方法もあります。
司法書士は法的手続きの専門家であり、専門知識を持つ司法書士を代理人にすることで、
正確かつスムーズな手続きを期待できます。
また信頼性が高く、知人に依頼するより売却に伴う法的リスクが少ないのも良い点でしょう。
ただし、司法書士が代理してくれるのはあくまで売却に関する登記や、
契約手続きなど本来の業務に関わる内容のみで、内覧対応などはもちろん代理できません。
また、費用の負担も増えることにも注意が必要です。
では、知人に代理人を依頼するときのポイントについて、簡単にお話していきたいと思います。
まず代理人を立てる際には、「代理人委任状」が必要になります。
これは現地の法的手続きを本人の代わりにしてもらうため、必須のものです。
代理人委任状の他にも、委任者(所有者)の本人確認書類や印鑑証明書や、
代理人側の同様の書類も必要になってきますので、必ず事前に不動産会社に必要な書類を確認しておきましょう。
また、代理人と契約を結ぶ際には、役割や責任範囲を明確にすることが重要です。
いかに信頼できる知人を代理人にしていると言っても、不動産売買には大きな資金が関係してきます。
何か問題があった際も、基本的には責任は委任者(所有者)の方となります。
口頭での約束ではなく文書を残して置き、トラブルを未然に防げるようにしましょう。
遠方の物件を売却する際には、信頼できる不動産会社に依頼することが重要です。
不動産会社の選定には、実績や評判、地元に根付いているか、積極的に売却活動をしているか、
顧客のレビューが良いかなども確認し、安心して任せられる不動産会社を選びましょう。
また、不動産会社に定期的な売却活動の報告をしてもらうためにも、
契約形態は「専任媒介契約」か「専属専任媒介契約」のどちらかにすると安心です。
詳しくはこちらの記事でお話しているのでご確認ください。
▼ブログ記事:不動産媒介契約の選び方:3種類の契約形式の違い
代理人を立てて不動産売却を行う以上、
不動産会社・買主様・代理人とのコミュニケーションを密に保つことは心がけましょう。
不動産売買には信頼性が不可欠です。
買主様にとっても、売主様がどのような人か分からなければ購入をためらう原因となりますし、
代理人を信用してもらわなければ契約も進んできません。
定期的な連絡をしたり、進捗報告を確認したりして、売却活動が円滑に進むようにしましょう。
いかがでしたでしょうか?
現地に行けない遠方の物件を売却する手段はいくつかありますので、
どれが自分にとってベストな選択肢か、売却活動を始める前によく考えておくことが必要です。
ただ、どれを選ぶにせよ、大切なのは信頼できる現地の不動産業者を選び、
コミュニケーションを綿密にし、適切な売却戦略を立て、明確な契約を結ぶことです。
プロの手も借りながら、納得できる売却活動をしていきましょう。
私たち「みどり不動産」は空き家と空き地、相続物件の売却に特化した八王子市の会社です。
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