2025-01-28
注文住宅を売却する際、「建売物件より売りづらいのでは?」という不安を抱く方は多いでしょう。
確かに注文住宅は個別性が強いため、万人受けしにくいと言われることがあります。
しかし、売却のポイントを押さえれば、建売物件と同じくらい、あるいはそれ以上の価格で売れる可能性もあります。
今回のブログでは、注文住宅の売却における課題とその克服方法を解説しながら、
建売物件との違いについて考察します。
注文住宅は、建売物件に比べて売却が難しいと言われることがあります。
その理由を具体的に見ていきましょう。
注文住宅は、オーナーのライフスタイルや好みに合わせて設計されているため、
一般的な建売物件と比べて「万人受け」しにくいケースがあります。
例えば、間取りが特殊だったり、デザインが尖っていると、購入希望者にとって魅力的でない場合があります。
注文住宅を売却する際は、建売物件を売却する時と比較して売却価格が非常に付けづらいです。
その理由の1つ目としては、注文住宅と建売物件の購入価格の差の問題です。
注文住宅は建築時にこだわりの素材や設備を導入していることが多いため、
建売よりも建築費が高くなる傾向にあります。
ただし、物件を売却する時にすべての購入希望者がその価値を理解するわけではありません。
『購入時に多く費用をかけているんだから売却する時も高めに売れるはず』と
価格を過剰に見積もってしまうと売れ残るリスクが出てくるわけです。
2つ目の理由としては、注文住宅と建売物件の建築戸数の問題です。
不動産を売却する際はエリアの相場価格や過去の販売価格から、
売却する物件の適正価格を算出し売り出していくことが重要となりますが、
この際に参考とされるデータは建築戸数の関係から建売物件の方が多くなります。
このため、普通に相場価格を算出しようとすると
比較的安価な建売物件の価格を反映した金額が出てきてしまうことになります。
建売物件は標準仕様で設計されているため、幅広い層にアピールできます。
一方で注文住宅は、特定のニーズに特化した設計になっている場合が多いため、
エリアと価格帯によっては購入希望者の条件に合わず問い合わせが来ないことも少なくありません。
注文住宅は、建売物件と比べて購入するときに費用を多くかけていることから、
売却する時も建売物件に比べて相場価格より価格を高くして売却し始めるケースが多いです。
ただし、その価格で売れるとは限らず、
市場の状況や物件の魅力次第で値下げを強いられたり売れ残ったりすることもあります。
注文住宅を売却していくときには以下のポイントを理解しておきましょう。
高級な素材やユニークな間取り、エコ設備などのこだわりが評価されれば、
建売物件より高値で売却できる可能性があります。
しかし、これらが購入希望者にとって不要と判断される場合、相場価格以上で売ることは難しくなります。
注文住宅が築年数を重ねると、建築時のこだわりが購入希望者にとって価値を持たなくなることがあります。
デザイン性を高めた築20年の注文住宅と築5年の建売物件では、画一的な建売物件を選ぶ人も少なくありません。
特に、注文住宅であっても築古物件でメンテナンスが行き届いていない場合、
修繕費がかかると判断されますので、価格交渉の材料にされる可能性も出てきます。
ちなみに、大手ハウスメーカーで建築した注文住宅では、
購入時に定期点検やアフターメンテナンスのサービスが付随していることが多いため、
売却時も資産価値を保ちやすく、売却価格も減少しづらいです。
都心部にある住宅の場合は注文住宅や建売物件ともに、建物そのものよりも土地の価値が価格を左右していきます。
例えば土地価格が1億円する立地では、建売物件の上物(建物部分)が5000万円、
注文住宅の上物が7000万円と、購入時に2000万円の差があったとしても全体の価格差が生じづらいです。
立地条件が良ければ、建物の個別性に関わらず、売却価格が高くなるわけです。
注文住宅が建売物件より売りづらいと言われる理由を克服するために、以下のポイントを押さえましょう。
注文住宅の購入時にハウスメーカーや工務店にオーダーしたこだわりポイントを
不動産会社に詳しく教えていただくことが、売却を担当する不動産会社としては非常に助かるポイントです。
例えば、ファミリー層向けに子育てしやすい間取りをアピールした方が良いな、など
どのような層・ターゲットにアピールした方が良いのかが明確になります。
また、相場価格より高値で売り出すときでも、なぜこの価格なのかという事を購入希望者に
しっかりと説明しやすくなりますので、高値での売却につながる可能性が高くなります。
注文住宅の魅力を十分に伝えるために、プロのカメラマンに依頼して写真を撮影し、
独自性や便利な設備を強調した説明文を用意しましょう。
図面や建築時の仕様書を活用することで、購入希望者がその価値を理解しやすくするのも効果的です。
また、価格設定についても留意しましょう。いくらプロモーションをしっかりしたとしても、
あまりに強気な価格設定だと、売却が出来なかったり長引くリスクが高くなります。
『高値で購入したんだから可能な限り高く売却したい!』というのが本音だとは思いますが、
不動産会社に相談したうえで売り出し価格を決定していくことをお勧めします。
注文住宅は、その個別性や価格設定の難しさから建売物件に比べて売却が難しいと言われますが、
ポイントを押さえれば高額で売却できる可能性も高い物件タイプになります。
物件の魅力をしっかりアピールし、ターゲット層を意識した戦略を立てることで、
建売物件と同等、もしくはそれ以上の価格で売却することを目指していきましょう。
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