2025-03-29
少子高齢化や都市部への人口集中により、全国的に空き家が増加しています。
親から相続した家を手放そうと考えたとき、
『家具や家電などの家財道具(残置物)は処分しないといけないのか?』と悩まれる方も多いのではないでしょうか。
現状だと残置物は売却前にすべて撤去しておくのが一般的ではありますが、
「家財道具付き」で空き家を売却するケースも増えてきています。
今回のブログでは、そのメリット・デメリットや注意点についてお話していきます。
空き家を残置物がある状態で売却する最大のメリットは、やはり「処分の手間と費用を省ける」ことです。
家具や家電を一つひとつ処分するには、時間もコストもかかります。
粗大ゴミの手配やリサイクル業者への依頼は手間がかかるうえ、大型家電の処分には数千円単位の費用も発生します。
一方、家財道具ごと売却できれば、その作業が不要になり、
買い手がそれを活用する可能性もあるため、物件の魅力としてアピールできることもあります。
例えば、別荘やセカンドハウス用途で探している人にとっては、
家具が揃っていることがプラスになることもあります。
さらに、空き家が古民家や趣のある住宅の場合だと、
古い家具や調度品が「味わい」として評価されることもあります。
アンティーク調の家具などがある場合は、家財道具付きの売却がより有利に働く可能性があります。
とはいえ、すべての買い手が残置物を歓迎するわけではありません。
空き家を購入する人の中には『自分好みにリフォームしたい』と考える人も多いので、
そういう人にとっては「残置物=邪魔」となってしまうため心象が悪くなります。
そのため、出来れば「家具付きのままで引き渡し可能」といった柔軟な対応が取れるよう、
不動産会社と相談のうえ販売戦略を立てることをお勧めします。
買い手によっては「必要なものだけ残して、あとは処分してほしい」というリクエストを受けることもあります。
また、残置物の状態を正確に把握しておくことも重要です。
長年放置された家具や家電は劣化している可能性が高いため、
買い手にとってはむしろ処分の負担になることもあります。
家財が残っていることが価格に影響するかどうかは、前述した通り、物件・残置物の状況や買い手次第になります。
高級家具やまだ使える家電製品が含まれていれば、むしろお得感を演出できることもあります。
一方で、古くて劣化した家具が多い場合や、清掃が行き届いていない状態だと、
『片付けが大変そう……』とネガティブに捉えられることが多く、売却価格に影響が出ることも考えられます。
例えば、売却価格から処分費用を差し引いたり、売主が処分費用を負担するような特約が入ることになります。
そのため、可能であれば劣化した家財道具などは事前に処分し、
状態の良いものだけを残すなどの工夫をするようにしましょう。
『処分する時間がなかなか取れない…』と言う方は、
「バーチャルステージング」なども活用すると購入検討者の増加にもつながりますのでおススメです。
(バーチャルステージングについては別のブログで取り上げたいと思います。)
残置物がある状態で売却活動を進めていきたい場合は、少なくとも下記ポイントはチェックしておきましょう。
「残置物付き」のまま空き家を売却するのは、状況によっては十分「アリ」な選択肢です。
売却の手間を軽減できる反面、買い手とのマッチングや家具の状態によってはマイナスに働く可能性もあります。
事前に不動産会社とすり合わせを行い、
買主の意向に柔軟に対応していくことが不動産売却が成功するカギになります。
自分にとっても買い手にとっても最善の形を見つけて、スムーズな空き家売却を実現しましょう。
私たち「みどり不動産」は空き家と空き地、相続物件の売却に特化した八王子市の会社です。
いつでも不動産の相談を受け付けておりますので、
『有効活用していきたいけど、不動産のことは全く分からない…』
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ご不明な点がある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
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