2025-05-21
住宅ローンを検討する際、多くの方が悩むのが「変動金利」と「固定金利」のどちらを選ぶべきか、という点です。
金利タイプによって、将来の返済額やリスクの度合いが大きく異なるため、自分に合った選択がとても重要です。
ただ正直なところ、不動産購入においては今までは圧倒的に変動金利を選択する人が多かったです。
しかし、経済情勢が変化していっている中、これからもそうだとは限りません。
今回のブログでは、改めてそれぞれの金利タイプの特徴とメリット・デメリットについてお話していきます。
変動金利は、「金融市場や経済の動向に応じて金利が変動する」タイプの住宅ローンです。
一般的には、半年ごとに金融機関が基準金利を見直し、それに応じて適用される金利が調整されます。
ただし、実際に返済額が変わるのは5年ごととされている場合が多く、
加えて急激な返済額の上昇を防ぐために「上昇幅は前回の返済額の1.25倍まで」といった制限
(いわゆる5年ルール・1.25倍ルール)が設けられているケースもあります。
このような仕組みにより、短期的には返済額は安定となってはいますが、
長期的にはどうしても金利変動の影響を受けるのが変動金利型になります。
変動金利は短期的な返済額を抑えたい場合や、
近い将来に繰り上げ返済を計画している人にとっては、有利な選択肢となることがあります。
逆に、変動金利は今後インフレや経済政策の影響で金利が上昇する局面に入った場合、
想定以上に返済額が増えてしまう可能性があります。
そのため十分な資金余力を確保しておくことが大切です。
固定金利は、「借入時の金利が返済終了まで一貫して変わらない」タイプの住宅ローンです。
代表的なものには、住宅金融支援機構が提供する「フラット35」などがあり、
長期間にわたって金利が一定であることから、将来の返済額を明確に把握できるという安心感があります。
固定金利の中でも、完済まで金利が変わらない「全期間固定金利型」と、
借入時に決定した一定期間(3,5,10年など)は金利が変わらない「固定金利期間選択型」の2種類に分かれます。
固定金利型の住宅ローンは、政策金利が上昇した場合でも、契約時に設定された金利で返済が続くため、
経済環境の変動に左右されにくいのが特徴です。
特に2025年現在、直近の情勢から金利の引き上げへの懸念が増しており、固定金利を選択する人が増えてきています。
▼日経ニュース:「5月の住宅ローン金利、大手行が固定型引き下げ 変動は据え置き」
固定金利は、子育てや老後資金など将来の支出が見込まれる家庭にとっては、
計画的な資金準備を進めやすいという利点があります。
一方で、固定金利は金利変動による不安を避けたい人には向いていますが、
短期間での返済や金利の変化を活用したい人には不向きな場合があります。
選択に迷った場合は、自身のライフスタイルや今後の資金計画を踏まえて判断するのが重要です。
どんな人が変動金利・固定金利に向いているのか例を挙げてみます。
変動金利と固定金利は、それぞれにメリット・デメリットがあります。
重要なのは、自分のライフプランやリスク許容度に合わせて選択することです。
一度決めたら見直せないわけではありませんが、金利タイプの変更には手数料や手続きが必要になる場合もあるため、
事前によく比較・検討することが大切です。
安心して住宅ローンを組むためにも、金融機関や不動産会社の専門家に相談しながら、納得のいく選択をしましょう。
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