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空き家バンクとは？：自治体が運営する物件掲載サイトの特徴
2024-08-04
現在空き家の増加が全国的な問題となっていますが、
そんな中で少しずつ注目されてきている「空き家バンク」という制度を聞いたことがあるでしょうか？
空き家の問題に関しては何回かブログで取り上げていますので、こちらからご覧ください。
▼ブログ記事：空き家・空き地の問題点
▼ブログ記事：避けたい"特定空き家"指定：その基準とリスク
▼ブログ記事：空き家対策特別措置法の改正とは？：改正の背景と内容を徹底解説
今回のブログではこの空き家バンクについて詳しくお話していきます。
＼お気軽にご相談ください！／
空き家バンクとは？
空き家バンクは、「全国各地の自治体が運営するシステムで、
地域の空き家情報を公開して利活用を促進するためのプラットフォーム」のことを指します。
空き家バンクには、 『不要になったので売りたい』方や『家賃収入のために貸したい』方が、
所有している空き家を登録しており、希望する人が購入・賃貸の空き家情報を閲覧できるようになっています。
空き家バンクは、利益を目的とした取り組みではなく、
地域の空き家問題を解決し地域社会の活性化を図るために運営されています。
空き家バンクのメリット
一般の市場にはない物件と出会える可能性がある
空き家バンクを活用する一番のメリットは、
一般の不動産市場では出会えないような物件に出会える可能性があることです。
『不動産市場に載っていない物件なんてそんなにあるの…？』と思われるかもしれませんが、
空き家に関しては、レインズに登録されていてもお客様の前には出てこないことが良くあります。
なぜなら仲介手数料で不動産会社が利益を得ている以上、安い物件は仲介しても利益をたいして得られないので、
有料となる広告には載せづらいからです。
（残念ながら”おとり広告”で載せることは多々あります）
一方で空き家バンクは無料で掲載が出来ますし、不動産会社でなくても物件掲載が可能です。
そのため、資産価値が低い物件でも多く掲載されていますので、
安く空き家を求めている方は理想の物件に巡り合える可能性があります。
ちなみに自治体によって登録できる物件の条件は異なりますが、
例えば千葉県千葉市の空家バンクであれば、下記を満たしていれば誰でも物件登録することが出来ます。
- 例：千葉県千葉市の空き家バンクの物件登録条件
- ●市内に所在する一戸建ての住宅、兼用住宅、共同住宅の住戸、長屋の住戸のいずれかである
- ●現に居住または使用をしていないもの
- ●故人が所有する建物およびその敷地であること
- ●建築基準法やその他各種法令に違反していないこと
- ●特定空き家などに該当しないこと
- ●媒介していないもの（賃貸の場合）
- ●市街化区域においては800万円、市街化調整区域においては500万円を超える希望価格で媒介していないもの（売却の場合）
▼参考サイト：千葉県千葉市「空家等情報提供制度について」
補助金や助成金が利用できるケースがある
自治体によっては空き家バンクから空き家を購入する際に、
補助金や助成金を利用でき、もともと安価な空き家をさらにお得に購入することが出来ます。
例えば千葉県市原市では、
空き家バンクを通して購入した空き家のリフォームに対して最大100万円の補助金を設ける制度があります。
▼参考サイト：千葉県市原市「購入した空き家バンク物件へのリフォーム等補助制度」
残念ながら現在はどの自治体でも行っているわけではありませんので、
不動産の購入を考えている地域があれば事前に調べてみましょう。
自治体の支援制度は下記サイトから調べることが出来ます。
▼参考サイト：アットホーム「日本全国自治体支援制度」
＼お気軽にご相談ください！／
空き家バンクを使用する際の注意点
空き家バンクは物件掲載サイト以上の機能はない
空き家バンクはあくまで自治体が運営する空き家の情報掲載サイトであるため、
自治体は情報提供以外のことは行いません。
売主と購入希望者がマッチングした後の手続きは全て当事者間だけで行うことになりますので、
自治体が運営するサイトと言えども問題が発生することがあります。
例えば、双方に不動産の知識がない場合、いつまで経っても契約まで話が進んでいかない可能性があります。
また、個人間で取引をすることになりますので、
契約時・引き渡し後も書類ミスや重要事項の伝達漏れなどでトラブルに発展することも多いです。
そのようなトラブルを回避するためにも、費用は発生してしまいますが、
出来れば不動産会社を間に入れて契約業務や必要書類の作成などを行ってもらった方が良いでしょう。
個人間の不動産売買については詳しくこちらの記事でお話しておりますので、良ければご確認ください。
▼ブログ記事：不動産の個人売買はリスク大？知っておきたい不動産会社を通さない危険性
物件の広告活動がない
空き家バンクは自治体が運営している非営利活動になりますので、広告活動や営業活動は行われません。
そのため、掲載しても確実に売却できるものではありません。
すぐに空き家を手放したい方は別の手段を用いることをお勧めいたします。
確実に、速やかに売却したいのであれば、
空き家バンクではなく不動産会社の買取制度などを利用した方が良いでしょう。
都市部での登録は少ない
当然かもしれませんが、一般的に資産価値が高い都市部の物件は、空き家バンクにほとんど登録がありません。
空き家バンクに登録しなくても、通常の不動産市場で高く早く売却が可能なためです。
例えば東京都に登録されている物件は、
アットホームの空き家バンクでは1件、ホームズの空き家バンクでは7件と極めて少ないです。
どの地域でも物件が探せるわけではないことはデメリットと言えるでしょう。
まとめ
空き家バンクは、地域の空き家を有効活用するために自治体が運営する非営利目的な重要な取り組みです。
地域社会の活性化や空き家の再利用を促進するだけでなく、
空き家の所有者、購入希望者にとっても多くのメリットがあります。
利用する場合は、当事者間のみで取引を進めるとトラブルが生じることもありますので、
不動産のプロを通じて売買を行い、リスクをなるべく少なくして満足のいく不動産取引を目指していきましょう。
私たち「みどり不動産」は空き家と空き地、相続物件の売却に特化した八王子市の会社です。
いつでも不動産の相談を受け付けておりますので、
『有効活用していきたいけど、不動産のことは全く分からない…』
『八王子市周辺の不動産のことについて教えてほしい』
『○○について具体的に相談してみたい』など、
ご不明な点がある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
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