2024-11-07
『マンションと戸建て、どちらがいいのか…』このような議論はよく聞くと思います。
もちろんどちらにも魅力があり、反対にデメリットもあるため、一概に断言は出来ないものです。
自身が重要視する観点によって変わってきますので、
事前にマイホームに何を望むのかをしっかり整理しておくのが重要になります。
今回のブログでは、購入後に売却することも考慮して、
「中古マンションと中古戸建、どちらが売りやすいのか」と言ったテーマに絞って、
いくつかの観点から話をしていこうと思います。
不動産の売却全体のお話は、下記ブログでも詳しくお話しておりますので、ご参考にどうぞ。
▼ブログ記事:不動産売却のABC:押さえておきたい5つの基本
▼ブログ記事:いつ売る?最適な不動産売却タイミング
▼ブログ記事:不動産の売却価格は何で決まる?:後悔しない売却方法
まず中古マンションと中古戸建を物件価格で比較していきましょう。
中古マンションは、戸建よりも物件価格が安い傾向にあります。
特に都市部では土地の価格が非常に高くなっているため、
区分所有で複数人で土地価格を分散できるマンションの方が手頃な価格で購入しやすいです。
一方で中古戸建は個人で土地を購入することになるため、物件価格が高くなりがちです。
ただし都心では土地価格は高額ですが、
郊外や地方では土地価格が安いエリアが多いため比較的安く購入できる場合があります。
このように基本的に中古マンションの方が物件価格が安くなってしまいがちではありますが、
物件価格はエリアによって大きく異なるため、購入前に物件エリアの中古市場がどうなっているか調査をして、
将来の売却も見据えておくとよいでしょう。
次に維持費(ランニングコスト)の観点からマンションと戸建を比較していきます。
ランニングコストが低い方が当然売るときも売りやすいので、この観点も非常に重要です。
まず中古マンションは、月々のローン支払いの他に毎月の管理費と修繕積立金がかかります。
管理費は清掃や共用施設の維持費、修繕積立金は将来的な大規模修繕に備えるための費用です。
そのため建物の修理で急な出費がかさむことはありませんが、
築年数が古くなるとこれらの費用は上昇することもあります。
一方、中古戸建の場合は管理費はかかりませんが、修繕やメンテナンスは全て自分で負担します。
そのため、外壁の塗装や屋根の修繕など、定期的に大きな出費が発生する可能性があり、
特に築年数が経つほどメンテナンスにかかるコストやリスクが重くなってきます。
つまり、マンションは安定した維持費を支払うリスク、戸建は突発的な出費のリスクがあります。
特に、中古マンションは物件価格が安く見えても、
管理費と修繕積立金を加えると同価格の中古戸建より月々の支払いが高くなることがあるので、
事前に資金シミュレーションは綿密に行っておきましょう。
続いて中古マンションと中古戸建で資産価値の観点で比較を行っていきます。
資産として住宅の購入を考える人も多いので、
将来的にどちらが資産価値が高くなるのかによって売りやすさは異なってきます。
まず中古マンションの資産価値は、立地や管理体制によって異なります。
都市部や人気エリアでは需要の高さが続きやすいため価値が下がりにくいですが、
それでも築年数が経つと共用部分の老朽化などは懸念材料になってきます。
また、管理がしっかりしているマンションほど、資産価値が保たれやすいです。
中古戸建は、土地の価値が大きな要素となります。
建物の価値は時間とともに減少しますが、土地の資産価値が高ければ全体の価値を維持できることがあります。
特に土地が広い物件や将来的に開発の可能性がある地域では、資産価値が上昇することも期待されます。
このように長期的な資産価値を考えるという点では、中古戸建の方が高くなりやすい傾向があります。
ただし、数年から十数年のスパンで考えるなら、
立地の良い中古マンションは購入価格よりはるかに高値で売却できることもあるので、
物件エリアの近年のマンション価格動向をチェックしておくのがよいでしょう。
中古マンションと中古戸建の比較は、ライフスタイルや将来の資産形成をどう考えるかで選び方が変わり、
売りやすさという点でも物件によって異なってきます。
中古マンションは立地や共用施設が評価され、
都市部ではニーズが高く十数年というスパンであれば購入価格よりも高値で売れることも多いほどです。
ただし、築年数が経つと戸建てよりも資産価値が減少しやすく、売却価格が下がる傾向があります。
一方で中古戸建は、築年数が経てば経つほど土地の価値が大きく影響してくるため、
資産価値が残りやすい建築種別になります。
ただし郊外や地方では需要が極端に少ないエリアもあり、売却に時間がかかることも多くあります。
結論、ニーズによって良し悪しや売れやすさといったことは変わってきますので、
どちらかというと物件があるエリアの需要に沿った売却方法を取ることが重要になってくると言えるでしょう。
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