空き家の分類を知ろう!目的別に分けた4タイプの空き家

2024-11-02

空き家

八王子 不動産 空き家


今まで何回か空き家の問題についてお話してきました。

▼ブログ記事:放置しておくだけは危険!空き家管理のコツ
▼ブログ記事:空き家の”除却”って何?:近年増加している資産活用の選択肢

ただ空き家にもいくつか種類があり、問題がない、もしくは問題が少ない空き家も存在するのはご存じですか?
今回はそんな空き家の種類について、4タイプの特徴を詳しくお話していきたいと思います。


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1. 賃貸用の空き家

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1つ目は「賃貸用の空き家」で、これは所有者が賃貸収入を得ることを目的としている空き家です。
このタイプの空き家は、入居者がいない期間のみ「空き家」として扱われます。
賃貸市場の需要に合わせて募集が行われ、入居者が見つかれば再び住宅として利用されます。
そのため賃貸用の空き家は通常管理が行き届いており、
空き期間をできるだけ短くするために定期的にメンテナンスが行われています。
つまり建物の劣化が進みにくく、特に問題はない空き家の種類になります。

2. 売却用の空き家

2つ目は「売却用の空き家」です。
これもその名の通り、所有者が売却を予定しているために空き家となっている物件で、
売却活動が進められている間、購入希望者の内見に対応できるように維持管理がされています。
そのため売却用の空き家は、売却が完了するまでの一時的な空き家であることが多く、
長期間放置されることは少ないです。


ただし、賃貸用の空き家と少し違うのは、
売却用の空き家は賃貸用の物件と比べて長期間売れない可能性が比較的高いという事です。
この場合、メンテナンス不足による劣化が進む可能性があり、空き家の問題につながりかねません。
そのため、売却用の空き家の所有者は定期的な清掃や修繕を行い、清潔感を保つようにしましょう。

3. 二次的住宅

3つ目は「二次的住宅」で、別荘やセカンドハウスなどの所有者が週末や特定の季節だけ利用する空き家になります。
このタイプは観光地やリゾート地に多く見られ、所有者が自ら利用するため、
賃貸や売却を目的としていない点が特徴です。
ですが二次的住宅は、所有者が利用される季節・時期が限定されていますので、
使用していない期間に劣化が進まないよう定期的な点検をするのが重要です。


また、近年だと所有者が利用していない時期に二次的住宅を貸し出して利益を得る方法も増えてきています。
そうすることで、二次的住宅は管理されるようになりますし、
所有者は利益も得られるようになるためお勧めの活用方法です。

4. 賃貸・売却・二次的利用を除く空き家

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最後の4つ目は、上記の4つのどれにも当てはまらない空き家で、特定の利用目的がない空き家です。
このタイプは管理が行き届いていない物件が多く、問題を生じやすい空き家と言われています。
所有者が利用する意図がなく放置されていることが多いため、建物が劣化し、
地域に悪影響を与えるリスクが高くなるということです。


特にこのタイプの空き家は、防犯や防火面で問題を抱えることがあり、自治体が対応に乗り出すケースもあります。
このような空き家は「放置空き家」とも呼ばれ、周辺住民への影響や地域の景観を損なうことから、
適切な処置が求められます。


場合によっては「管理不全空き家」「特定空家」に指定され、
税金の増額や行政代執行による解体措置が取られることもあります。
この2種類の空き家は極めて重要ですので、この機会にしっかり把握しておきましょう。

▼ブログ記事:空き家対策特別措置法の改正とは?:改正の背景と内容を徹底解説
▼ブログ記事:避けたい"特定空き家"指定:その基準とリスク

空き家の増加傾向について

ではこの4種類の空き家はどのような割合で現存しているのでしょうか?
一番多いのは賃貸用の空き家で、空き家全体のうち49.3%を占めており、
昔から最も多いタイプの空き家となっています。


近年増加傾向にあるのが特定の利用目的がない「賃貸・売却・二次的利用を除く空き家」です。
約50年前の1978年には空き家全体のうち36.5%でしたが、現在は42.8%まで増加してきています。
特にここ20年で大幅に増加してきているため、
最近よくニュース等でも空き家問題が取り扱われるようになったというわけです。


こちらのデータは総務省が調査している「令和5年住宅・土地統計調査 調査の結果」に詳しく載っておりますので、
ご興味ある方はこちらからご確認ください。

▼出典:総務省「令和5年住宅・土地統計調査 調査の結果」

まとめ

空き家には、賃貸用・売却用・二次的住宅・賃貸や売却予定のない空き家の4つのタイプがあります。
賃貸用や売却用の空き家は、入居者や購入者が決まるまでの間だけ空き家として扱われるため、
メンテナンスが行き届いていることが多いです。
(売却用の空き家は売れ残りに注意しましょう)


一方、二次的住宅は利用頻度が低いものの、所有者の使用目的が明確であるため、定期的な点検が行われます。
問題となっているのが賃貸・売却・二次的利用を除く空き家で、放置されることが多く、
管理不足から地域に悪影響を与えるリスクが高くなります。
もしこのタイプの空き家を所有している方で、あまり管理出来ていないと感じられている方がいれば
早急に対策を取るようにしましょう。

私たち「みどり不動産」は空き家と空き地、相続物件の売却に特化した八王子市の会社です。
いつでも不動産の相談を受け付けておりますので、
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