2024-10-04
空き地を所有している方にとって、何も活用せずにただ持っているだけでは固定資産税や維持費がかかり、
費用負担が増すばかりです。
そんな中で注目されているのが、空き地を「トランクルーム(レンタルボックス)」として活用する方法です。
トランクルームとは、「個人や企業が物品を一時的に保管するための倉庫」のことで、
賃貸形式で貸し出すことにより収益を得ることができます。
このブログでは、空き地のトランクルーム活用のメリットや、導入の際のポイントについてお話していきます。
トランクルーム事業は、安定した賃料収入を見込めるため、空き地の有効な活用方法の一つです。
アパートやマンション経営などの土地活用方法には多額の投資が必要ですが、
トランクルーム事業であれば比較的少ない初期費用で始めることができます。
また、長期的に安定した収益を得ることができる点も魅力です。
また、トランクルーム事業は柔軟性が高いのもメリットの1つです。
トランクルームは設置や撤去が比較的簡単なため、
将来的に土地を他の用途で活用したい場合でも柔軟に対応できます。
さらに良い点として、他の土地活用方法と併用して行いやすいことも上げられます。
例えば駐車場経営を行っている土地の一部にトランクルームを置いたりすることが出来ます。
そうすることで、両事業のリスク分散を行えるため、安定収入につながりやすくなります。
駐車場運営については過去のブログでお話していますので、ご興味があればご覧ください。
▼ブログ記事:空き地を収益化!駐車場経営のステップと成功の秘訣
▼ブログ記事:不動産のプロが教える!月極駐車場とコインパーキングの違い
空き地でトランクルーム事業を始めるには、コンテナやパネルの設置費用、地盤の整備費用など、
初期投資が必要になります。
一般的にではありますが、コンテナ費用は1基あたり約100万円が相場と言われています。
(もちろん設置するトランクルームの種類や規模によっても費用は異なります。)
アパートやマンション経営に比べれば初期投資は安く済みますが、それでも数百万円はかかりますので、
事前にしっかりと見積もりを立てておきましょう。
トランクルームを設置する場所選びは、事業の成否を左右する重要な要素です。
周辺の駐車場や道路状況を確認し、利用しやすい環境を整えましょう。
ただし、長期的な安定収入を見込める場所は限られているので注意しましょう。
オフィス街や住宅地が近い土地やロードサイドにある土地などは、
人通りが多かったり車での荷物の搬入がしやすかったりと、トランクルームとして利用しやすい土地となります。
トランクルームの運営には、集客や契約手続き、清掃やメンテナンスなどが必要です。
初めての場合はトランクルーム運営会社に管理を委託することも検討しましょう。
管理会社は、集客や契約手続き、設備の管理などを代行してくれるため、安心して事業を進めることができます。
ただ、トランクルーム事業はアパートやマンション経営と比べて格段に維持管理が楽ですので、
自分で運営を行うことももちろん可能です。
発生するランニングコストや稼働時間、想定利回りなども考慮したうえで管理体制を決定していきましょう。
では、空き地をトランクルームにする注意点はどのようなところにあるのでしょうか?
まず確認しなくてはいけないのは所有する空き地の用途地域についてです。
トランクルーム事業は空き地の用途地域によってはそもそも出来ない場合があります。
トランクルーム事業を行う際にトランクルーム(レンタルボックス)を設置することになりますが、
このトランクルームも建築物扱いのため、建築確認申請を行ったりと建築基準法の制限を受けます。
建築基準法では建築する建物を用途地域別に制限していますので、
用途地域によっては土地面積に制限を受けたり、トランクルームとして営業が出来なくなっています。
規模に関わらずトランクルーム経営が出来ないのは
「第一種・第二種低層住居専用地域」と「第一種中高層住居専用地域」の3種類と、
そもそも新たに建築をすることが出来ない「市街化調整区域」です。
事前に所有する空き地が該当しないか、用途地域を調べておきましょう。
用途地域については、詳しくは別の記事でご確認ください。
▼ブログ記事:用途地域の違いを徹底解説!:住宅地・商業地・工業地の特徴
アパートやマンションの賃貸経営と比べて、空き地のトランクルーム事業運営は収益性が低くなりやすいです。
そもそもの需要が限られており利用者も多くないため、場所によっては稼働率が上がらないことが多いです。
ローコストで始められる分、ローリターンの土地活用方法であると言えるでしょう。
トランクルーム事業は、保管される荷物の価値が高いことから盗難などのリスクも考えられます。
もし盗難が発生した場合、自身で事業運営している場合はその補償を行わなくてはいけませんし、
管理会社を使用している場合でも、契約によっては一部負担する可能性があります。
防犯カメラの設置やセキュリティシステムの導入はあらかじめ行っておき、
管理会社を使用する場合は契約内容もしっかり確認しておくのがベストです。
セキュリティが整っていないトランクルームを利用したいと思う人は限りなく少ないと思いますので、
安心して使ってもらえる環境を整備することを心がけましょう。
空き地をトランクルームとして活用することは、
比較的少ない初期投資で安定した収益を得ることができる魅力的な選択肢です。
しかし、設置場所の選定や初期投資の計画、防犯対策など、事前に考慮すべきポイントも多くあります。
所有する空き地によって適切な土地活用方法は様々ですので、
『せっかく空き地があるのだからどうにか活用したい…』と思われている方は、
不動産会社に相談したうえで活用方法を決定していくと良いでしょう。
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